◆英語の成長マップ

 

 

英語を勉強する人にはさまざまな目的、いろいろな方法があります。
それゆえに自分の目的と、それに適した勉強方法の選択が重要です。

目的が違う人の勉強方法やアドバイスを聞いているだけでは、
自分の目的は達成できません。

日本には英語学習に関する情報があまりに氾濫しています。
その中から自分に必要な情報だけをみつけることも困難です。

ただ間違いなく言えることがいくつかあります。

 ・目標の英語力を身につけるためには、相応の勉強が必要。
 ・勉強時間に比例して、英語力が伸びる。

当然と言えば当然ですが、どうしても甘い考えに流されてしまうことも
あるために油断は禁物です。

自分が目指す英語力はどれくらいの時間が必要かを知ることも
目的を達成するためには欠かせません。

色々な英語力がありますが、特に「英会話力」の目安になるように、
下のようなマップを作りました。(クリックで拡大します)

 
 

 

 

縦軸が<英会話力>です。
横軸が<学習時間>です。

英会話力の数値化や学習時間の目安は算出が難しいので、
ここではあえて明確にせず位置関係に注目してもらいたいと思います。

①ブロークン英語
 それほど勉強しなくても身に付けられます。
 旅行目的であれば、それほど困ることはありません。

②中学英語
 ここが英会話力のスタートと言えます。
 ある程度マスターするのには時間が必要ですが、これをマスター
 すれば、まずたいていの場面に対応する英会話力と言えます。
 「英会話力を向上させたい人はまず中学英語から」と言われるのは
 このためです。

③日常英語
 中学英語と同様の時間で、日常英語だけに特化してトレーニングを
 するとやはりその分英会話力は向上します。
 但し、会話力以外(読み書き)もしっかりとしたい場合は中学英語を
 復習してからの方が長い目でメリットがあると思います。

④受験英語
 悪名高い受験英語ですが、これは読み書き用の英語のため仕方が
 ありません。長い学習時間が必要にもかかわらず英会話力には
 ほとんど効果はありません。

⑤TOEIC(Bクラス)
 Bクラスは730点以上です。通常のTOEICにはスピーキングテスト
 はありませんが、リスニングテストがあります。また元々のテストの
 狙いがコミュニケーション力の測定にあるため実用的です。

⑥ビジネス英語
 ここでは英語で仕事をするためにほとんど困らないレベルとします。
 かなりの上位にランクしますが、3つ条件があります。
  ・目的が明確なこと
  ・必要な英会話力が明確なこと
  ・仕事で実践的なトレーニングをしていること 
 これらを満たす場合に、ビジネス英語を身につけることができます。

⑦留学
 ここでは3ヶ月~半年の語学留学とします。
 これは学習時間に対して英会話力の伸びが良く効率的と言えます。
 留学による英会話力の向上にも条件があります。
  ・目的が明確なこと
  ・集中して勉強すること
  ・会話力を伸ばすトレーニングをすること
 留学環境はこれらが整いやすいと言えます。
 また学習時間には含まれない、部分も成長を促進します。
  ・日常生活からの英語学習機会
  ・異国にいることによる記憶効果
 
⑧英検1級
 日本人の一つの到達点と言えます。
 スピーキングテストもありますので、英検1級を持っていると人は
 英語の「プロ」と考えられます。

⑨ネイティブ表現
 慣用句やスラングなどの「ネイティブならこう言う英会話」系です。
 日本人が習得するには難しいにもかかわらず、会話力にはあまり
 大きく貢献しません。特に非ネイティブ同士の会話では使わない方
 無難とも言え、苦労して身につけても役に立つ場面は限られます。

★ネイティブ
 日本人の達人たちが夢を見ても手の届かない存在です。
 ネイティブにもピンからキリがありますが、

 「自分の日本語力と同等レベルの英語力を目標」とするのであれば

 それは限りなく不可能に近いと言わざるを得ません。
 それでもネイティブレベルになりたいのであれば、まず日本語を
 忘れることが必要かもしれません。 

○聞き流すだけの教材(?)
 「ほとんど勉強せずに高い英会話力を身につけられる」
 という売り文句の英語教材があります。
 物理法則に反した教材です。

 私たちは自然の摂理に従って生きていますので、慎重に検討してください。


<英語成長マップのポイント>
 ・基本的には青線のように学習時間に比例して英会話力が向上します。
 ・英会話力は、黄色の楕円に入った英語を目指すことが効率的です。
 ・ネイティブを目指すのは良いですが、固執することは危険です。
 ・留学は英会話力の向上に効果的ですが、失敗する人も多くいます。


英会話力で悩んでいる人は、このマップを使い、
まず自分の目指す位置をしっかりと把握してください。