◆話し方の勘違い◆

 

英会話の学び方と同じように勘違いが多いのが、英語の話し方です。

日本人に非常によくある勘違いは下の7つになります。

 
 (勘違い1)英語を英語で考えたい
 英語を話すときは、日本語を考えてはいけないと言う人がいます。
 「それでは、話す内容はどこから湧いてくるのか?」
 日本語で思考、生活をしている日本人に「英語で考えろ」は無理です。
 十分な経験をしたのちに、得意な分野に限り「英語で考える」ことも
 可能だとは思いますが、初心者には無茶な話です。
 まず日本語で考えを整理し、それをシンプルな英語にして話すことが
 多くの日本人に必要なプロセスです。



 (勘違い2)あらゆることでペラペラになりたい
 どんなトピックでも、英語で永遠と話し続けることができる。
 これは幻想です。ネイティブでもそんな人はいません。
 日本人でも自分がよく知らないトピック(政治や法律など)について、
 急に意見を求められても困ってしまうのが普通です。
 英会話力とは自分に必要なトピックについて意志疎通できることです。
 まずは、自分が何について話したいのかを明確にし、
 それに関連する単語や表現をコツコツと貯めてゆくことが重要です。


 (勘違い3)できるだけ速く話したい
 英語を速く話すことは、流暢さとは関係ありません。
 日本語でもただ早口は、聞き取りづらく良い話し方とは思われません。
 会話の目的とは、相手と正確に意志疎通ができることです。
 通常、スピードが求められることはほとんどありません。
 ましてや非ネイティブであれば、ゆっくり話すことが許されます。
 そうすることで、正確に分かりやすい英語を口にすることができます。


 (勘違い4)難しいことを話したい
 会話の目的は相手と正確に意志伝達をすることにあります。
 英文の難しさ、複雑さ、長さは関係ありません。
 長く複雑な文ではなく、短くシンプルな文の方が会話では効果的です。
 受験英語の難しい単語やネイティブのような表現を使う必要もありません。
 英検2級、TOEIC600点レベルの単語や表現で十分です。
 会話は頻出の2000~3000語の単語でほとんどがカバーできます。
 非ネイティブで英語の上手な人たち(ドイツ人やインド人など)もこのような
 話し方をしています。
 英語との言語的な距離が極めて遠い日本語話者の日本人が、最初から
 難しい英語を話したいと言うのは勘違いと言わざるをえません。


 (勘違い5)完璧な英語を話したい
 会話においては、細かな文法の間違いなどは問題になりません。
 また、言い間違えや言い直しなどはごく当たり前です。
 これは私たちが日本語を話すときと全く同じです。
 外国人が日本語を一生懸命話している時に、細かな間違いなどは
 気にならないものです。
 英語を話すときは、相手はより間違いに寛容になってくれます。
 さらに今では世界中でいろいろな英語が使われています。そこでは、
 多少の間違いを気にせずに、自信を持って言い切った方が勝ちます。


 (勘違い6)毎回新しい表現を瞬時に作りだす力が欲しい
 これは私たちが日本語でも大変難しいです。
 日本語を話している時でさえ、新しい表現を使うことは滅多にありません。
 私たちは、よく使う単語や表現を使い回しているに過ぎません。
 英語も同様です。毎回即興でゼロから文を作り上げる必要はありません。
 過去に使ったフレーズを繋ぎ合わせ、若干アレンジを加えて話すだけです。
 つまり「英会話とは英語の口ぐせを話すだけ」だと考えればわかりやすいです。


 (勘違い7)話し方の見本はネイティブに限る
 日本人には「ネイティブのように英語を話したい」と考えている人が多くいます。  

 一つの理由は、参考になる見本がネイティブしかいないからだと思います。
 しかし残念ながら、ネイティブは普通の日本人がマネするには難し過ぎます。
 中学の野球部員が、メジャーリーガーをマネするようなものです。
 やはりもう少し適度な見本が必要です。
 その一つは、「大人になってから英語を話せるようになった日本人」です。
 頭の中の構造は近いはずなので、無理なくマネをすることができます。

 もう一つは、「大人になってから日本語を話せるようになった欧米人」です。
 彼らが話している日本語の話し方が非常に参考になります。
 私たちが日本語⇒英語の壁を越えなければいけないのと同様に、
 彼らも英語⇒日本語の壁を越えて話しています。
 この話し方のプロセスこそ、私たちがマネをするべきポイントです。



まとめてみると、英語の話し方の勘違いは英語のレベル(難易度)に関する
点がほとんどになりました。
日本人は会話力が低いのですが、読解力や語彙力は比較的高めです。
そのために会話で高過ぎるレベルを目指すことが根本にあると思います。

これらの考えを修正するためには、「私たちの日本語の話し方」、
「外国人の日本語の話し方」、そして「話せる人の日本人の英語の話し方」
などを比較してみることが助けになると思います。