◆「言語の壁」の攻略法◆

 

日本語と英語の間には、大きな壁が立ちはだかります。

日本人が英語を話すためには、この壁を攻略する必要があります。
攻略法はいくつかのステップに分かれているので、一枚の図にしました。
(クリックで拡大します)

 

◆「言語の壁」の攻略の戦略・・・まず意識する大きなポイント
  ・日本語で伝えたい事をシンプル化しているか? 【①】
  ・英語にしやすい日本語に言い換えているか? 【②・③】
  ・ゆっくりと話しているか? 【④】
  ・使える英語表現を知っていて、その表現に自信があるか? 【⑤・⑥】
  ・伝えたい事や英語表現を、クリアにイメージしているか? 【⑦】
  ・長文や複雑な文の日本語を、そのまま英語にしようとしていないか? 【×】
  ・一連のプロセスを十分にトレーニングしているか? 【①~⑦】



◆「言語の壁」の攻略方法の戦術・・・注意すべき細かなポイント

(1)壁の手前<日本語側>・・・シンプル化と日本語の言い換え
 ①伝えたい事をシンプルにする
  ・思いついた事ではなく、伝えたい事は何かを考える。
  ・伝えたい事の本質【つまり】を考える。
  ・不要な情報、枝葉末節は省く。
  ・伝えたい事が長すぎる場合は、文を分割する。
 ②日本語を言い換える
  ・日本語に当てはまる英語表現を知らない場合は、まず日本語を言い換える。
  ・英語で言い換え表現を探すよりも、日本語を探す方が、圧倒的に簡単。
  ・「例えば・・・」「・・・と同じ」のような頭の使い方で言い換え表現を見つける。
  ・言い換え表現は、言いたい状況をイメージすることで見つかる。
  ・日本語の言い換え表現を、瞬間的にいくつも思いつくように訓練する。
 ③英語化可能な表現を選択する 
  ・シンプルにした日本語表現の中から、英語化できそうなものを英語にする。
  ・言いたい日本語では無くて、通じる英語に置き換えられる日本語を選ぶ。
  ・英語表現を知らないのに、見切り発車で話し始めない。

(2)壁を超える時<言語変換時>・・・ゆっくりと慎重に
 ④ゆっくりと英語に変換する。
  ・慌てずにゆっくり話す。話し始める前に一呼吸おいても良い。
  ・ネイティブのスピードに合わせる必要はない。自信が持てるスピードで話す。
  ・完結した文で言いきる。多少間違えても相手が理解してくれる可能性はある。
  ・詰まった場合は、別の表現で言いなおす。(③に戻る)
  ※ネイティブも言い直しをする。日本人も日本語を詰まったり、言い直している。
  ・文の続きや次の文を考えながら話す。
  ・繋ぎ言葉で時間を稼ぐ。質問などで相手に話を渡して、落ち着く時間を稼ぐ。

(3)壁の向こう<英語側>・・・使える表現の蓄積と話し方
 ⑤使える表現を蓄積する。
  ・使える表現の条件 : 
   使用頻度が多い、馴染みがある、理解できる、汎用性が高い、口語、
   基本に忠実、シンプル、自分に関係している、発音できる、紛らわしくない。
  ・英語表現は、口語/文語、米語/英語、Formal/Informal、年齢、性別などで
   様々なバリエーションがある。その中で自分が口にする表現は1%未満。
   自分で使えるものだけを取捨選択すること。
  ・覚えづらい表現は無視する。(日本語にない使い方、概念、熟語、例外etc)
  ・文法や類似表現を軸に整理しておくと、引き出しやすい。
  ・英語表現は真似る。自分でムチャクチャな創作をしない。
  ・表現は暗記しないと使えない。五感を使う(特に音読と書く)ことが効果抜群。
  ・表現は必ず例文で覚える。使う状況やコロケーションを知らないと使えない。
 
 ⑦自信のある表現を選択し話す。(話し方)
  ・自分の英語の引き出しの中から、自信のある表現を話す。
  ・新しい表現を作りださない。90%以上の確率で間違える。
  ・表現が足りない場合は組合せる。コロケーションには注意する。
  ・単発の文で終わらず、複数の文だと通じる可能性が高まる。(連続で3文)
  ・相手にゆっくりと話してもらう。早過ぎて理解できない方が時間のムダになる。
  ・自分の表現できそうな会話の範囲に限定する。(自分が強い分野をつくる)
  ・困ったときこそ、自分が得意とする表現を使う。

(4)壁を超えるトレーニング
  ・実際の会話やトレーニングで、一度も使った事の無い表現は使えない。
  ・話すトレーニングに相手は不要。その代わり、リアリティが必要。
   音読、書く、日記、メール、チャット、独り言、実況中継、イメージトレーニング。
  ・トレーニングでは五感をフルに活用する。(音読、書く、動画etc)
  ・トレーニングで、実際に使う状況(相手、場所、目的)をクリアにイメージする。
  ・トレーニングは「繰り返し」が肝心。何度も練習、復習する。
  ・基本文法は、迷いなく瞬時に使いこなせること。
   時制(過去・現在・未来・進行・完了)、態(能・受)、文体(肯・否・疑)は基本。
  ・実際に使ってみる。その状況と一緒に記憶できるので忘れにくくなる。
  ・上手に対応できなかった状況こそ、復習する。記憶の効率が非常に良い。
  ・同じ状況に対応する別の言い方ができないか考えてみる。
  ・日ごろから、「本質(つまり)」を考える。(日本語でも)

(5)壁の上のイメージ
<日本語側でのイメージ>
  ・伝えたい事をイメージすることで、日本語をシンプルにできる。
  ・伝えたい状況をイメージすることで、日本語の言い換え表現を見つけられる。
<英語側でのイメージ>
  ・イメージ(図・絵・動画etc)を使うと英語表現を覚えやすい。
  ・英語表現は使う状況をクリアにイメージして覚えるほど、実際に使いやすい。
<日本語・英語のイメージ共有>
  ・イメージは言葉を介さないため、日本語と英語でイメージを共有できる。
  ・シンプルなイメージを持てば、日本語を介さずにそのまま英語にできる。
  ・英単語は意味だけでなく、イメージを覚えることで自然な使い方ができる。
<イメージは万能ではない>
  ・イメージできるものは、目に見えるものだけ。
  ・複雑な状況や意見、抽象的な説明は、イメージだけでは対応が難しい。

(6)壁を越える自信
  ・自信があれば、ミスが減りスムーズに言葉がでる。
  ・自信は、話し相手に安心感を与える。
  ・自信が無い英語表現は口にしない。
  ・自信が無い場合でも、開き直って言い切ること。通じる可能性はある。
  ・自信は、トレーニングで補うことができる。


ポイントが多くなりましたが、すべて重要なポイントばかりです。
これらを自然に実践できるようになれば、間違いなく壁は乗り越えられます。